2016年12月6日火曜日

晩秋の日本海を望む 〜羽越本線・笹川流れ撮影記 その1〜

日本有数の名撮影地は如何に!?笹川流れ撮影記

実に久しぶりの更新となりました。ヽ(;▽;)ノおひさっ♪♪
仕事やら家庭やらなかなかばたばたした時間を迎えていまして、撮影に行くこともままならず。いや、時間が取れたとしても、心がついて行かず、何れにしても撮影には乗り気になれなかった秋。しかしそんな時間も落ち着き、奥様のご配慮もいただき、久しぶりに泊りがけで撮影に行ってきましたε=ε=ヽ*^∇^)ノ イッテキマース♪
久しぶり…と言っても4月の広島以来ですからせいぜい半年振り…贅沢になったもんですなあ。

さて今回の目的地はタイトルにある通り羽越本線の沿線にある名勝・笹川流れ。荒れる日本海にせり出した断崖絶壁は鉄道ファンならずとも羽越本線の最大の見せ場。以前からこの場所を訪れたいと思っていた私ですが、甲信越圏にあるにもかかわらず列車の接続が悪く日帰りではなんとも効率の悪いエリア、そして今回は特に北海道で12/4に廃止を迎える留萌本線の留萌〜増毛への誘惑にもかられ…と色々悩みましたが、土日を利用した行程は私の仕事ではなかなか組みづらく、週末パスを存分に活用出来る今回こそ、笹川流れへ行ってまいりました。

なかなかハードでしたぞ(; ̄ー ̄A アセアセ・・

11/26(土)
例によって天気予報を注視した1週間。決して良化の気配は見えなかったのですが雨は降らなさそうということで一安心。
いつも通りの始発列車に乗り…

上野からは上越新幹線で北上。
今年何度か乗っている上越新幹線ですがE2は久しぶりですね。

朝焼けが広がり、思いの外天気は良さそう…とは言っても群馬県から新潟県の間、上越国境を越えれば天気はガラッと変わるもの。あまり過度に期待はせず車窓を眺めます。

約2時間で新潟に到着。この時点ではまだ朝の8時過ぎ。

ここからは接続する特急のいなほに乗車し羽越本線を北上します。

そして着いたのは笹川流れにほど近い村上駅。この時点でまだ9時過ぎ。
しかしこの後が問題なのです。
実は笹川流れに面する桑川、今川、越後寒川に向かうには後続の普通列車に乗り換えなければならないのですが、その待ち時間、なんと1時間20分!!∑( ̄ロ ̄|||)なんと!?
まあ、ローカル線に乗っているとそんなに長い待ち時間ではないのですが、仮にも本線を名乗る日本海沿いの大動脈、しかも観光名所としても十分成り立つ笹川流れのアクセスがこれでは…冒頭に書いた効率の悪さとはまさにこれのこと(# ̄З ̄) ブツブツ
それでも泊りがけの今回は十分に時間があります。ただぼーっと駅で待っていても仕方ありません。駅近辺の散策に出かけます。




城下町でもある村上市は古くから交通や産業の拠点として栄えてきました。
駅周辺には今も手工業の長屋が残り、中には見学させてくれるお店も…

その村上で私が一番気になっていたのは名物の塩引き鮭。
11月も下旬になると民家の軒先には塩引き鮭をぶら下げた光景が広がると聞き、せっかくなので徒歩30分近くかけ向かってみました。
そして塩引き鮭街道なる通りへ着いてみると…

特段ぶら下がっておらず…
まだ早いのかなあ…

実際民家の軒先には鮭をぶら下げるためのものであろうフックがついていたり。通り沿いに無数に並ぶ鮭の群れ、見たかったなあ…


それでもお店の軒先には売り物であったり、飾り物であったりする鮭がぶら下げられており、ま、村上に来た証明程度には

そして村上のもう一つの特産はお茶ヾ(* ̄▽)_旦~~オチャドーゾォー♪
暖かい場所で育つというお茶ですが村上では古くから栽培され海外にも輸出されていたようです。

さて、徒歩30分近い道のり、急いで駅まで戻りますと次に乗り換える列車は既にホームに入線しているようです。そのお姿は…


まるで往年の国鉄時代のローカル駅ヾ(●⌒∇⌒●)ノ わーい
左は直流区間である新潟方面へ向かう湘南色の115系、そして右は交流区間に向かうディーゼルカー、キハ47国鉄急行色「風」です。
「風」とあるのは実際にこの車両がこの塗装であった時代があったわけではなく、最近多いリバイバル塗装だからです。とは言ってもやはりそれっぽいぞ。
本当はこの塗装も笹川流れで撮影したかったのですが、さて、ここで乗ってしまうというのは如何に!?


お目当のキハ47に乗り込み車窓を眺めると…

ん〜、なんとも国鉄テイスト。
列車は程なく重いエンジン音を響かせて北上します。

しばらくすると列車は鮭の遡上する三面川を渡り

海が開けてきます。


桑川を越えるといよいよ笹川流れ。海に突き出した急峻な崖が目立ち始めます。


そして今回の目的地今川に到着しました。
この時点で11時…やっぱり効率悪いよね…(〃´o`)=3 フゥ
しかしここでのんびりはできません向かう撮影ポイントまでは徒歩25分、最初のターゲットの通過時刻はおそらく30分後。しかし初めて来た私は果たして道に迷わずポイントに着くのか、そそくさと歩き始めます…が




風光明媚な笹川流れに足を止めて撮影したり…

案の定道に迷い…アタフタ ヘ( ̄□ ̄;)ノ ヽ(; ̄□ ̄)ヘ アタフタ

結局俯瞰場所を目指す山中の最も抜けの悪いあたりでターゲットは通過…ちなみにこのターゲットとは笹川流れを夕暮れ時に走ることで有名なリゾート列車、きらきらうえつでした。その夕暮れ時となる上り列車は日の入り後の通過となるために今回は撮影はかないません。

さて、俯瞰場所を目指す私。正直きらきらうえつがどうとか言ってられません。
すんごい急壁、岩場、滑りやすい落ち葉。
誰ですか、こんなところで列車を撮ろうなんて思った人は。
もちろんこんな道半ばで「列車だ!」と思ってもカメラなんか取り出せません。一歩間違えれば滑落です。慎重に登っていくと最後はタイガーロープが山頂付近まで誘導してくれます。
やれ俯瞰だ、やれ高いところだ、なんて言ってると結局こういうところへ来るのよね…
と少し後悔し始めたその時、一つの尾根の上へ。

正直、この場所はアングルとしてあまり好みではありませんでした。しかし折角笹川流れへ来るなら一度くらいは行っておこう、そんな軽い気持ちで始めた登山(?)
見えた景色は「さすが!」の一言♪⌒ヽ(*゚O゚)ノ スゴイッ!!!しかもありがたいことに曇り予報が嘘のような好天です。
そして程なく上りのいなほ8号がやってきました。

羽越本線 今川〜越後寒川
念願の蓬莱山バックの羽越本線が撮影できました!
…けどアングルがちょっと中途半端、いや変( ̄ー ̄?).....??アレ??
手前の松の枝も邪魔だし、見えてる車両も1両ちょびっと。そして傾いてるし…
ん〜、なんか違うのかなあ…と考えている間もなく今度は下りのいなほ3号がやってきますので慌てず急がずセッティング。
この場所での事故は…はい、死を意味しますから。

…ね。(伝わりづらいなあ…)

羽越本線 今川〜越後寒川
終日逆光になるであろうこちらの下りポイントも午前中までは半逆光程度。こちらは日本海をバックに走る姿を大きくとらえられました。

羽越本線 今川〜越後寒川
さらに程なく貨物列車 4091レの姿。この日は赤いEF510の0番代でした。

さて予定ではこれでこのポイントを後にして次の撮影地に向かう時間。
しかし最初のカットに納得のいかない私、尾根の上を慎重に歩き回ります。すると先ほどは慌てていて気がつかなかった高台が。木に掴まりながら登り、辺りを見回すと…

これだ!
そう、こちらが有名な笹川流れの俯瞰ポイントだったのです。
さて、予定通り次の撮影地へ向かうべきか、否!やはりこの場所できちんとした姿を捕らえたい!と1時間後のいなほ5号を待ちます。下り列車なので後撃ちにはなりますが、このアングルにとってはおそらく最も光線状態のいい時間、逃す手はありません。

崖山の上に1時間、ぼーっと待ちますボーーー ( ̄△ ̄)

海も綺麗なんですねえ…ボーーー ( ̄△ ̄)

そしていよいよ…

羽越本線 今川〜越後寒川(後追い)
来て良かったあ〜ヘ( ̄▽ ̄*)ノ・ ・.♪ヒャッホーイ♪.・ ・ヾ(* ̄▽ ̄)ノ
この好天で、このロケーションで最高の1枚が撮れました!
こちらが笹川流れ俯瞰のメインカットになるでしょう。
さらにこの後、普通列車がやってくるので構えたまま待っていると…

羽越本線 今川〜越後寒川
おっと、予想外のジョイフルトレインNO・DO・KA("▽"*) アヒョ
こういうのもちゃんと調べてないともったいないですねえ。今回は運良く撮れましたけど。

そして普通列車を待つこの場所も少しづつ雲が広がり、太陽が心配になってきた時にやってきたのは…

羽越本線 今川〜越後寒川
キハ47!ヾ(〃^∇^)ノわぁい♪
残念ながら先ほどの国鉄急行色(風)ではありませんが、その雰囲気は十分!
実は先ほど乗車した国鉄急行色(風)では車掌さんに列車の動きを確認。聞けば終点の酒田で一度車庫に入るとか。とすれば日没にこの笹川流れまで戻ってくることは難しかろう、と予想をしておりました。きらきらうえつは撮れませんでしたがこれで大満足です。
折角の笹川流れ、ここでは光線も悪くなりますし、もう一ヶ所くらい別のアングルで撮りたいところ、急峻な崖山を慎重に下りて次のポイントを目指します。


あんなところにいたのか…( ̄ー ̄; ヒヤリ

続きます…。





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