2016年8月11日木曜日

真夏の復活 〜上越線 カシオペアクルーズ撮影記〜

夏の思い出 クルージングトレインと懐かしの場所

長い梅雨が明け、夏真っ盛りアチィ(;´д`)ゞ
私も撮影に出かけたいなと思いながら6月の485系撮影以来すっかりご無沙汰。決して「485ロス」なんてわけではないけど、撮りたいものがひとつ無くなってしまったのもまた事実。加えてパッとしない天気、ヽ`┐(T_T*)アメダ・・・そんな7月を過ごしていましたが、8月に入り梅雨明け宣言、そして最初の週末には何とも魅力的な被写体があるじゃないですか。今回はその「流星」を捕まえに行ってみようじゃありませんか!

8/6
今回の撮影に用意した切符は…
2年ぶりの購入「青春18きっぷ」。
さすがに5枚全てを自分の為に使うことは許されなさそうですが、十分モトは取れそうなので購入。残った分は家族サービスに使いましょう。

いつもの始発に乗り
今回は高崎線に乗り継ぎます。
今回の目的地は上越線のまさに新潟に入ってすぐ。国境を越えたら雪国…の土樽です。
そしてここで迎え撃つのは「カシオペアクルーズ」通称「カシクル」というクルーズトレインなのです( ̄。 ̄)ホーーォ。
今年3月に惜しまれながら廃止となった上野〜札幌を運行した寝台特急カシオペア。この車両を使ったクルーズトレインが「カシクル」で上野から上越線、羽越線、奥羽本線を経由して北海道へ。復路はその逆で上野へ戻る3泊4日の行程です。この中で注目すべきは上野から長岡までの往路。この間には群馬県と新潟県の境、いわゆる上越国境を越えて走るのですが、連続する上り勾配に加えて車両重量の重いカシオペア編成を牽引することから本来の牽引を務めるEF81に加えて山登りのスペシャリストEF64 1000を加えた重連で運転されます(* ̄- ̄)ふ~ん これほど豪華な編成はなかなか見られない…それもできるならその力が存分に発揮される上越国境で撮りたいところです。そこで今回選んだのが土樽な訳です。


上野を出てすぐ、尾久駅手前でこんな光景が。EF64 1031に繋がれているのはEF81 95 所謂「虹釜」です。今日のカシクルはどうやらこの2機の牽引になるようです。(o._.)o ドレドレ・・・
個人的にはEF81 81のお召し機を期待していましたが、これだけ派手な列車、虹釜は悪くないでしょう。

高崎からは115系の水上行きに乗り換え。国鉄型、まだまだ健在です。

水上からは新鋭のE129系。2月に新潟を訪れた際にも試運転していましたね。

水上から3駅。長い長い新清水トンネルを抜けるとそこは雪国…いや、国境の駅・土樽です。
ここからは撮影ポイントまで10分ほど、カシクルの通過までは40分ほどあるようですが先を急ぎます。スタコラサッサ(((((((((((((;・ ・)

夏の山並みはどこか力強く光を浴びます。

初めて来る撮影地でしたが道に迷う事なく到着。しかし必ずしも万全とは言えない光線状態すでに100人近くの同業者が集まってます。

どのあたりで撮るか、あっちへ行ったりこっちへ来たり…。しかしなかなか決定打は出ません。というのも上越線の水上以北、越後湯沢までは超閑散区間であり、今日のような臨時列車を除くと1日5往復しかないのです。なのでカシクルまでに練習電はひとっつも無し!アセアセ...A=´、`=)ゞ

ジリジリと照りつける太陽の下、待つ事30分。遠くに見える新清水トンネルの内部に前照灯が見えます。来ました。


上越線 土合〜土樽
後ろのEF81 95の特徴である「EF81」の表記が特にわかればいいなとは思ったのですが残念ながら架線柱が絡んでしまいました。練習電がない上にズームを引いて2カット撮る慌ただしい作戦が裏目に出ました…\(;゚∇゚)/ヒヤアセモン☆

けど上出来です!6月、7月のカシクルにはも5月の試運転にも撮影できなかっただけに喜びもひとしおです。ワーイ\(゚▽゚=))/…\((=゚▽゚)/ワーイ

さてこの日唯一の撮影を終え早々土樽駅へと向かいます。

この撮影地のすぐ隣には上越線建設と新清水トンネル建設で亡くなった殉職者の方の慰霊碑があります。

駅へ向かう間には川端康成の書いた小説「雪国」が紹介された記念碑も建てられています。 

土合と並び谷川岳の登山口となる土樽。


現在無人駅となっている土樽駅は上越線が単線であった時代、もともとは信号場でした。川端康成の「雪国」でも信号場として登場します。その後、駅に格上げされると国境至近の要所として2面2線のホームに通過線を2本設けた広大な駅でした。しかし上越新幹線の開通後、行き来しなくなった在来線特急とともに土樽駅も規模を縮小、今はホーム2本に2線あるのみとなりました。


いまでもその遺構を見る事ができます。



待合室内部にはかつての上越線の写真がたくさん。まさに大動脈でした。

さて土樽駅で待つ事約1時間。ようやく上りの水上行きが到着。こちらももちろんE129系。3月の改正でこのエリアの普通列車は全てE129系に統一されてしまったようです。そう思えば2月の大沢での115系撮影は行っておいてよかったな、と改めてやはり日々の記録が大事なのでしょう。(。_。)ウンウン

水上から乗り換える高崎行きは115系。こちらもいつまで走るかわかりません。今日はせっかく青春18きっぷを使っている事ですし…

高崎で降りた私はすぐさま向かい側に停車中の列車に乗り換えます。行き先は「横川」。そう、完全な思いつきですが、いい機会なので信越本線の横川まで久しぶりに行ってみようと思い立ちました。115系と107系が運用に入る高崎〜横川の信越本線、うまくいけば115系の撮影もできるかもしれませんし。なにより115系の乗り心地を堪能しようじゃありませんか!O(≧▽≦)O ワーイ♪


…堪能中( ̄▽ ̄)=3 プハァー

学生時代には友人と共に訪れる機会が多かった横川。それは長野新幹線開通を機に廃止される横川〜軽井沢の撮影が目的でした。横川駅だけでなく、旧丸山変電所、眼鏡橋、思いつくところは全て行ったような…私達の学生時代の鉄ちゃんには聖地のような場所になっていたのかもしれません。あれから約20年。一度だけ横川を訪れた事はありましたが、その時はあまりにばたついて何も出来ずじまい。今一度訪ねてみようと思い、高崎からわずか30分。かつての大幹線は地方のローカル線と姿形を変えていました。

そして115系の撮影もありますが、ここに来たからにはもうひとつ、是非とも「鉄道文化むら」には立ち寄っておきたいところです。

こちらも過去に一度訪れましたがまったく何も見ずに退場してしまった事を覚えがあります。



中に入るとすぐ目に入るのが189系国鉄色のあさまとEF63の白山。

ここに並ぶ車両のいくつかは以前高崎機関区に雨晒しの状態で保存されていたもの。こういった施設に入る事でより良い保存条件が期待されただけに、少し残念な部分も正直見受けられました。

見学中、ぴいぃーーーっ!というホイッスル。振り返るとあの峠のシェルパが動いてるではありませんか⁉︎Σ(゚□゚(゚□゚*)ナニーッ!!

これは機関車の運転を実演させるサービス。サービスと言ってもきちんとした運転講習が必要ですし、相応の費用だって…しかしこうして今、EF63が動いている事に感動。超低速なのですが、走っている事を表現したくてあえて流し撮りにチャレンジ。

さてそうこうしているうちにそろそろ出発の時間。どこかで115系の写真を、出来たら妙義山と絡めて撮りたいのですが、ポイントはわかりません。列車の中から探していきます。

復路の信越本線は107系。こちらはJR化後に製造された車両ですが、どことなく懐かしいモーター音。聞けばかつての名車、165系から流用した部品が多数を占めるとか。となればこの車両も国鉄の名残⁉︎(-ω- )o< フムフム

車窓を眺めていて松井田駅至近から妙義山が絡められるかも!という事で下車。

しかし光線が…もう少し日没近くなれば絵になるかもしれませんが条件が悪すぎました。
ま、そこはなんとなく予定通りというかなんというか…無計画で来ればこんなもんです。それより遅めの昼食を…

もちろん横川駅にて購入した峠の釜めし。実に久しぶりですが安定感抜群の美味しさにホッとします。(゚д゚)メチャウマー
きれいに平らげ一息ついた頃、そこにやってくるのは115系の上り列車。

信越本線 西松井田〜松井田
結局妙義山は諦めました。…がやはり光線がきつい。
ならばと橋の反対側へ回り30分後の下り列車を待ちます。

深い草の中を分け入っていくと開ける碓氷川。
先ほどの1本前の115系もこちらで撮っておきたかったなあ…いや、次の下りも115系という保証はありませんし。
そしてしばし待つと右の木々から突然飛び出してきたのは…

信越本線 松井田〜西松井田
107系…フカイタメイキ(;д;)=3=3=3=3
残念ながらここまでに運はだいぶ使ってしまったようですね。もう1本待てば115系の可能性もあるのですが早朝からの行動と日中の暑さで多少ばててしまい、これにて撤収としました。(ちなみに途中すれ違った下り列車は…115系でした)
初めてのカシオペアクルーズ撮影に久しぶりの信越本線、鉄道文化むら、内容は残念ながら115系の撮影、充実した夏の1日でした。残る18きっぷはあと4枚。さて、何枚、自分のために使えるのでしょうか⁉︎

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