2014年7月2日水曜日

鹿島臨港線 初夏の散策 ~神栖から先の今…~

本当は
『満開のあやめと鹿島貨物の出会い ~潮来の旬と共に~』
てタイトルにしたかったよお…

終わっちゃってんじゃんかよお…
前日(6/29)まで「あやめまつり」開催中だったんで一縷の望みをたくしてきたのですが無念極まりない!そういえば祭りの公式ホームページも最近は開花情報を更新するのではなく別のイベントを紹介したり…なんかいやな予感はしてたんですよ。il||li(っω`-。)il||li
ハナショウブあたりは…と思っていたんですけどねえ

思えば2週間前、やはりここに来ようと思っていたのですが、直前になり嫁さん(趣味:カラオケ)にカラオケに誘われまして渋々行った次第。あ~、先週のバイクトラブルもあったなあ。タイヤが以上に磨り減り長距離遠征が出来なくなったのですよ。パーツなどを取り寄せて修理、そこでも1週間ロスしています。
何を言っても後の祭り。
愛車「薔薇タン」にまたがってわざわざここまで来たんですから…さてさてどうしましょ…

…!?

…ぴこん!!∑(=゚ω゚=;)

そうだ!せっかくの機会なので神栖へ行って見ましょ!
神栖とは私がよく撮り鉄をしている「鹿島貨物」の最終着駅です。
東京ターミナルをでた列車は成田を通り鹿島サッカースタジアム駅へ。JR貨物の役割はココまでとなります。ココからは鹿島臨海鉄道 鹿島臨港線のお仕事。神栖にある貨物駅までコンテナ列車を輸送していくのです。かつてのように各施設に直接線路を敷くのではなく、神栖のような拠点駅を作り、トラックで効率よく荷を回収するのが現在の主流です。

なわけで原付にまたがってブンブン!ε=ε=(((((((( *・`ω・)っ

潮来から神栖まではかつての有料道路(現在は一般道に)を利用して行きます。距離にして15キロほどでしょうか?自宅から潮来まで来たことを考えると全く苦ではありません。あっという間に…
神栖駅に到着。自分もいくつか貨物駅を見てきていますが、こうした臨港線、そして末端にしては割と大きく、人の動きも活発です。辺りをちょっと見回すと…
廃コンテナと共に形式不明のタンク車が落ちているじゃないですか!w(゚ロ゚)w
確かに鹿島貨物の代名詞といわれた液化酸化エチレンの輸送や液化塩素の輸送に最末期はコンテナ車にタンクを積み込む「タンコ」が一般的でしたが、以前はというとこうしたタンク専用車が輸送したようです。となるとこの先の貨物駅にも何か落ちてるんじゃないか??
となれば見に行くしかありません。
ちなみに「この先」と言いますが、鹿島臨港線とは正確には鹿島サッカースタジアム駅~神栖駅~知手駅~奥野谷浜駅を結ぶ路線です。しかし現在は鹿島サッカースタジアム~神栖間のみ営業運転(1日2往復)していて、その先はただ線路が延びるだけ、です。遡ること平成23年3月、そもそも当時の3月末日を以って奥野谷浜駅からの液化酸化エチレン輸送を終了すると決定していました。しかしその直前の3/9、JR成田線内で同貨物列車の脱線事故、幸いにも空荷でしたがこれにより輸送が休止、さらに3/11の東日本大震災。奥野谷浜駅周辺も液状化などにより被害を受けました。以来、ここまで荷が届くことはありません。
ちなみに貨物線は一度その任を終えるとほぼ100%、貨車が再び走り出す、なんてことはありません。
長くなりましたが、せっかく近くまで来てるのですから是非!

まず最初に奥野谷浜駅付近まで。
奥に見える柵の向こう側が奥野谷浜駅だったようです。ここからは各事業所への専用線がまずは2方向に延びていたようです。振り返ると…
すでに一部線路ははがされています。貨物線は撤去の手間や費用、また再利用の可能性を探るため、簡単に線路は撤去しませんが、各事業所所有の専用線ともなるとそうは行かず、早々に撤収し免許の取り下げなどの必要があるようです。
なので踏切の跡などは…
遮断棒を外したり、周辺機器にカバーをまいて、一時停止などは不要となっています。
しかし臨港線の現在使われていない踏切は

いつ列車が通ってもおかしくない様相です。もちろん自動車の一時停止も必要です。

さて、この奥野谷浜駅からは大きく分けて2方向に専用線が延びています。ひとつは三井化学鹿島工場、もうひとつは三菱化学および信越化学方面です。
三菱化学はかつての液化酸化エチレンの荷主でもあります。



三井化学の引込み線跡です。ちなみにここで見えているパイプライン、ずっと私の目の前で「シューシュー」言いながら水蒸気?を吐き出していてちょっと怖いくらいです。
|・ω・`)ドーンとかいわないよね…
さて後者と言いますと…
こちらは信越化学寄りの引込み線跡です。線路は完全に撤去し、パイプラインを敷設したようです。三菱化学側は構内の警備も厳重でなかなか見させてもらうことは出来ませんでした。

さて奥野谷浜からひとつ戻ると知手駅。ここは旭電化工業(現ADEKA)などの引込み線があり、旭電化工業といえば私有の劇薬物輸送タンク車を所有していたことで何かしらの期待は高まりますが…
o(゚ー゚*o)(o*゚ー゚)oワクワク
知手駅(付近)。側線も撤去され、どこが駅かわからない、というより撮影できる場所も限られていましたのでここでお茶を濁します。期待していたような何かは特になく…☆ヽ(o_ _)oポテッ

ここで再び神栖駅に戻ります。神栖駅ではじっくり構内観察。

鹿島貨物でも良く見かけるコンテナがゴロゴロ。
個人的には編成中にこれが入ってると当たりだと思っています。クロロホルム専用UT15。
「バレンタイン仕様 チョコタン」と自分の中だけで呼んでます。

 

懐かしのコンテナに混じってちょいちょい懐かしの貨車も見えます。ワム車は以前の解体時に残ったものを再利用してるのでしょうか?ちなみにここ神栖には小規模ながら車両解体所があるのでこうした廃車が時折流れ込んできます。


 鹿島臨海鉄道 大洗鹿島線の車両も見えます。ここが研修庫になっているようです。
 東京貨物ターミナル行きの荷が出番を待ってる奥に何かいます。
 平成10年まで定期運行されていた「マリンライナーはまなす」だそうです。現在はあやめの開花時期にあわせて運行されたりするそうですが…一見ほぼ廃車体のようです…。

さて一通り鹿島臨港線を見てきましたが心残りがひとつ。
数は少なかれど、やはり「あやめと鹿島貨物」のコラボは実現したい!
時計を見れば…上りの鹿島貨物には間に合わないかもしれないけど下りは何とか…ということで後ろ髪をひかれつつ再び潮来へ。ε=ε=(((((((( *・`ω・)っ

そして潮来駅が見え始めると同時に構内に止まる貨物列車が見えます。

ん?( ゚д゚)

しかも下り列車です。
間に合ったみたいですがなぜ止まってるのだろう??

と、その時鹿島神宮側から轟音が…
上りの貨物列車です!Σ(・oノ)ノ
あっという間に貨物列車同士がすれ違い、遠ざかります。
ヽ(´Д`ヽ)(/´Д`)/イヤァ~

全然知らなかったんですよ、潮来で離合することを。勝手に佐原辺りで離合すると思い込んでいたんですよね…なんとも無念。
ハァ━(-д-;)━ァ...

その代わり停車中の下り列車で即席撮影会の開始です。
 あやめがないなら紫陽花で!
色合いもよく大輪の紫陽花もありましたが、こちらも残りわずかでした…
 一面咲いていたらなあ…
 

 回りはすっかりしおれております…
そうこうしているうちに貨物列車は出発。ヾ(´・ω・`)バイバイ

せっかくなんでもう1カット。普通列車が来るまで待っていましたら、祭りの片付けをするお兄ちゃんまで来ちゃいました(_ _lll)ァハハ…

あやめ畑のお姉さま方はしおれた花の花摘みをやっているそうです。
「写真撮ってもいいですかあ?」と声をかけると
「美人に撮ってくれんならいいよ~」と返ってきました。
十分美人さんだっぺ??

今回はどっちつかずになってしまいましたが、今度は鹿島エリアをしっかり丸1日、そして来年のあやめシーズンにはぜひともリベンジしたいところです。

0 件のコメント:

コメントを投稿