2016年5月2日月曜日

春休み Day3 〜待ち焦がれたセノハチ撮影記〜

広島の赤 宮島の赤
前回の続きです。
例年にはない春休みを取得した私は新幹線で一路岡山へ。そこからは高梁川沿いに伯備線を北上、新見からは芸備線、木次線を乗り継ぎ山陰本線へ。二日目にはその山陰本線江津から中国地方最大の秘境路線 三江線から芸備線へ乗り継ぎ広島の地へ到達しました。

今旅、最大の、そして昨年来の目的はこの三日目にあります。

今回宿泊したのは西条。

長距離の片道乗車券は昨日で消化してしまったのでこの日はちまちまと乗車券を買って移動することになります。と言っても大きな移動はない予定ですが…。

さて何故にこんな早い時間に西条駅なのか…と言っているそばから目の前を貨物列車が通過…いや、止まるようです。
そして最後尾に目をやると…(゚0゚)ハッ
 EF67!!
そう、この赤い機関車こそ今旅最大の目的のEF67です。この機関車は全国で使われているわけではなくあくまで限定的、広島貨物ターミナルからこの西条までに限られています。というのも広島から東京方面へと向かう場合、この西条の隣にある八本松駅とそのさらに隣の瀬野駅の間には急勾配が続いており、長蛇の貨物列車は牽引する機関車の能力だけでは峠を越えきれないのです。そこでこのEF67が後方から押して峠を登っていくようになっているのです。
現在は廃止されてしまった信越本線の横川〜軽井沢も同様でしたね。
活躍する場所が限定的なため、通常の直流機であれば青色に塗装しなければならないところ、このEF67にはご当地色が許されており赤(朱)色に塗装されています。宮島の鳥居?紅葉?それともカープ?σ(゚・゚*)ンート・・・
ちなみに現在活躍するEF67は100番代、先代の0番台からこの塗装でした。記憶が曖昧ですが、その前に活躍していたEF61 200(?)は一般的な青色でしたね。

切り離し作業を終え、貨物列車は改めて東京方面へ。EF67は一休みした後、峠を下りまた広島貨物ターミナルへと向かいます。

実は昨年、広島行きが中止になった際、来年改めて広島に行くべきか、それとも別の場所を選ぶのかと考えたことがありました(-ω-;)ウーンしかしある事実が広島行きを決めてくれました。それはこのEF67の後継機、EF210 300が絶賛増殖中とのこと( ̄。 ̄)ホーーォまた新年度も新製する計画が発表され、このままではEF67の運用が危ないのではないかと危惧。そしてダイヤ改正と同時にリリースされた貨物の運用ではこのEF67の運用がわずか2運用、撮影が可能な時間の運転は早朝だけでわずか3本に限定されてしまいました∑( ̄[] ̄;)!ホエー!!これは1本たりとも無駄にはできません。そこでこの早朝から瀬野〜八本松の峠、通称セノハチへと向かうことになりました。
なので先程の西条駅での貨物列車も偶然な訳はなく、到着時刻を予想し、待ち構えていました。これによって今日の撮影時刻の予想に大きな狂いはなさそうなこと、そして少なくとも1運用にはEF67が入っていることが確認できました(たまーに代走で先程のEF210 300が入ったりしちゃうみたいですね…)

まだ夜も明けきらない八本松駅から撮影地を目指します。予定では徒歩35分。そうすると到着後15分位で最初のEF67が通過するはずです。道に迷ったり、のんびり周りを見ながら歩いている場合ではありません。いつも以上に急ぎ足で進みます。
そして視界の開けた撮影地に着いたその時…
5:49 1086レ 後補機 吹210 ヨA173(参考になるかもしれませんのでできるだけ時刻と列車番号を記載しておきます)
朝日を浴びながら峠を登っていきます。
咄嗟の事だったので傾いていたり構図も中途半端だったりなんですが、これはこれでいいのかなとあえてそのままの状態で掲載しています。
これが先程から出ている後継機のEF210 300番代。いわゆる桃太郎と変わりないのですが、側面に追加された金色の帯が目印でしょうか?(まるでブルトレ牽引機ですが…)

光線状態も心配したほど逆光にならなそうです。
まずは桃太郎(押太郎なんて呼び方も…)ですが1枚撮れてホッ。こういう時、本命じゃなくてもひとつ記録できただけでなんとなくほっとしちゃいますね。

5:55 7059レ 岡210 ヨA30
峠を駆け下りていく様もまた迫力があります。この場合、もっとアップにしても良かったのかな?

そしていよいよ今旅の大本命…

6:13 1062レ 後補機 広67A2
昨年来の夢、叶いましたーーーっ!ワーイ♪♪\(^ω^\)( /^ω^)/♪♪ワーイ 
まさにこの場所でこの被写体を撮りたいと思っていた昨年9月の悔しさをようやく払拭できました(*´ο`*)=3 はふぅん

さてこの道路橋からはもう1回、EF67を撮影します。同じアングルでは面白くないのでウロウロ…してる間に⁉︎

カープ電車来ちゃったわ!Σ(゚д゚;) ヌオォ!?
まったく予期せぬ珍客、カープ電車。昨日は偶然にも乗る事ができて今日は撮る事ができて。なんという運の良さ(よく見るとSSが追いついてなくて流れちゃってるけど雰囲気で伝わるからOK?(*`д´)b OK!

6:28 2080レ 後補機 吹210A176
セノハチ越えの主役は後補機のみにあらず。大量の電力を使用するこの区間だからこその存在です。八本松変電所とともに。
それにしてもこの角度の方が長大な編成が活かせているようです。

なんかスッキリしていて気持ちわるいなあ、と思っていたのですが色のせいじゃなくて屋根上のベンチレーターが全部撤去されているんですね。違和感…。

6:40 単573 広67A2
仕事を終え山を下ります。

そして…

6:43 1050レ 後補機 広67ヨA1
先程西条駅で見かけた105号機は全検から出場したばかりの綺麗な姿。横面からなのでなおさらその綺麗さが伝わります。峠に映える紅葉の如く。ヤッター! (  ̄▽)爻(▽ ̄ ) ヤッター!

さてこの後のEF67通過予定は1時間20分後。これが最後になります。同じところでずっと撮り続けていても面白くありませんし、ここでポイント移動を予定していましたが、次のポイントまで今度は徒歩30分。ん〜、きついけど仕方ないな…と歩き始めると何やら気になる細道。

「まさか、ね」と思いつつ歩みを進めてみると…なんとたったの5分でポイント近くの別の撮影地についてしまいました。これはラッキー!、( ̄▽ ̄)V いえーい!
しばらくEF67も姿を見せませんし、もし可能ならこの位置で上り列車の先頭部を撮りたいと考えていたところ。そのままスタンバイします。

6:53 1054レ 吹210ヨA174
そしてすぐにやってきた貨物はやはり桃太郎…本当に多くなりました。
さて、この位置はトンネルからの飛び出しを縦位置で狙おうというポイント。列車通過表示はありますがカーブの曲がり端ということもあり急に飛び出してくるような印象でちょっと焦ってしまうことも…。

こちらは峠を下っていく押太郎さん。

真っ黄色(末期色)に押されてしまっていますがカフェオレ色も健在のようです。

ここでふと後ろを見れば真っ赤な115系。先程のカープ電車が帰ってきたようです。しかしこの場所では編成の後ろ側しか撮れず、先程見た限り、岡山方には真っ黄色が付いていたはず。これではだめかな、と期待もせずに構えていたら…

切り離されてカープ電車ご対面!
いやいやまたもや後撃ちとは言えついてますよ!なかなか狙わずに2度も撮影機会は巡ってこないでしょうし。

7:24 5070レ 吹66A35
本当にいきなり飛び出してくる感じですからピントも露出もおっかなびっくり。ここでEF66でも0番台が来てくれたら申し分なかったのですがさすがにそこまでのツキはなく。

7:40 単577 広67ヨA1(トリミング済み)
67の単機回送も撮れました〜
本当はもう少し構図で撮りたかったのですが直前に色々あってすっかり慌てちゃいましたがなんとか撮れました。100番代の現在は見ることができませんがかつての0番代はこちら側に小さなデッキがついていました。普段あまり見かけられない側、ですね。

さて、これが通過するとあと20分ほどで最後のEF67貨物がやってきます。急いで本命のポイントへと移動します。それでも5分かからずに到着。

この踏切の付近がポイント。
振り向けば…

八本松変電所。
そう、先程までいたポイントは上の国道沿いの歩道です。直線距離おそらく200mもないです。ここでは勾配標と絡めた撮影をする予定です。

ただ実際にはここが最急勾配というわけではなく、撮りやすい位置に勾配標があっただけ、というのが本当でしょう。しかしかつてより有名であったこの撮影地もフェンスが張られ、以前のようなカットは撮影できません。そこで窮屈にも縦位置ながらトライすることに。

押太郎さんが単機で帰ってきました。
単機ですので前面だけ切り抜いて、勾配標にピントを当ててみました。これはこれでいいかも…。

上り勾配ならこんな感じか…。
広島地区新製の通称Red wingです。
しかし昨日までと打って変わって練習電がどんどん来てくれるので楽しい…。

そしていよいよ今旅最後の本番。

8:04 1052レ 広67A2
大きな唸り声をあげながら最後の峠道を越えて行きました( ̄ー ̄)ノ~~マタネー

早い時間ではありますが、これにて昨年来の目標であった広島行きの目的は全て達成です。Σ(・ω・ノ)ノ!早っ!

さてまた八本松駅まで帰りますが、今の1052レの返しである回送もどこかで撮れないものか…きょろきょろしながら着いたのは結局八本松駅先。

8:56 単585 広67A2
だーーーーっ!止まらなかった!!!”(*>ω<)o"クーーッ
最近あまり練習してなかったのに調子に乗りすぎたようです…。

橋上駅舎の八本松をあとにして向かうのは…

自宅のある千葉県…東へ…岩国行き…⁉︎え…





日本三景 安芸の宮島
珍しく(?)観光でしょうか…いえいえ、まさか。(。 ̄x ̄。) ブーッ!
実はこの広島行きに際してどうしても行ってみたい場所がありまして、帰りの時間までに余裕をとった次第です。
そのどうしても行ってみたい場所が…こちら。


瀬戸内名物のあなごめし。
今回の旅行では何としても食べたい一品でした。今回訪れたのはミシュランガイドでも星を獲得したというふじたやさん。
さてその感想は…もちろんうましっ!(゚д゚)メチャウマー
でもね、蒸した後に焼き上げる鰻に慣れた関東人(そもそも鰻と穴子は別物ですけど)はふんわり食感よりもきりっと食感の関西風に戸惑いを隠せません。
お酒のあてには穴子の南蛮漬け。これはなんとも贅沢な一品。

そしてそして広島といえばやっぱり…
焼き牡蠣!ε= o(´~`;)o タベスギー
食べたあとの殻は奥に見切れている鹿がかっさらってしまいました…。

ちなみにこの水曜日、私の大本命だったあなごめしのうえのさんは弁当のみの販売。
弁当でも食べたほうがよかったのかな?

さて最後はすっかり飯テロと化した撮影記、なんとか天気も持ち昨年の悪夢は完全に払拭できたのでしょうか。

そして何が不安て、家内に年に1度だけ許されている旅が今年早々に終わらせてしまい、来年まで空虚な時を過ごすのか…否!近場でも、日帰りでもまだまだ魅力あるところはあるはずです。


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